自然災害からの長期的な復興過程に関する「復興曲線」を用いた研究
Project/Area Number |
12J02991
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Social systems engineering/Safety system
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宮本 匠 京都大学, 防災研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012 – 2014
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 災害復興 / 復興曲線 / 東日本大震災 |
Research Abstract |
本研究の目的は、自然災害からの長期的な災害復興過程において、被災者の心理に肯定的なあるいは否定的な影響を与える要素を明らかにし、よりよい被災者支援のあり方を提示することである。研究対象としては、1995年阪神淡路大震災、2004年新潟県中越地震、そして2011年東日本大震災の被災者をそれぞれ対象とし、申請者がこれまで実施してきた「復興曲線」インタビューを実施する。本年度は、それぞれの被災者への「復興曲線」インタビューを行った。「復興曲線」インタビューとは、被災者に地震から今までの心理的な変化を表す曲線を描いてもらい、その曲線を意味づけながら復興過程を語ってもらうインタビュー手法である。インタビュー結果の分析は、描かれた「復興曲線」の主に屈折点に着目し、被災者の心理に肯定的な、あるいは否定的な影響を与えた要素を抽出し、分類した。その際にそれらの要素が、短期的な影響を与えたのか長期的な影響を与えたのかについても考慮した。そして、3つの被災地から得られたそれぞれの結果を相互に比較し、地域特性や被災の種類や程度の違いがどのような影響を及ぼすのか、あるいはそうした違いをこえて、被災者の心理に影響を与える共通項を導くことができるのかについて明らかにした。阪神淡路大震災及び新潟県中越地震の被災者へのインタビューから得られたこれらの知見については、東日本大震災の実践現場へと還元し、よりよい被災者支援へとつなげることを試みた。また、東日本大震災の被災者へのインタビューから得られた知見から、今後近い将来に想定されている首都直下地震や、東海・南海大地震のような「スーパー広域大災害」が起こった際の支援のあり方、あるいはそのための事前に取るべき対策を提示した。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)