生体内の機能を維持した血管の器官培養法確立: 血管恒常性維持のメカニズムを探る
Project/Area Number |
12J03349
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Basic veterinary science/Basic zootechnical science
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
森田 知佳 北里大学, 獣医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,970,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 血管 / 器官培養 / 内皮 / 平滑筋 / ユビキチンプロテアソーム / 器官培養系 |
Outline of Annual Research Achievements |
血管の無血清培地での器官培養法は組織構築を維持し組織特異的な細胞機能を保持している為、薬物の長期作用を検討する上で有用な実験系である。しかし無血清培地での器官培養血管は急性摘出血管(Fresh)と比べると収縮張力の減弱や感受性の変化、細胞内シグナル伝達機構が変化し、Freshとは異なる性質を持つと考えられている。本研究ではFreshと比較して器官培養により誘導される機能変化およびその詳細メカニズムを検討すること目的として研究をおこなった。 ユビキチンプロテアソーム系はタンパク質分解、細胞周期、シグナル伝達を調節することから、無血清器官培養した血管で見られる機能変化を引き起こす可能性がある。そこで本研究では無血清器官培養によりKClに対する収縮感受性が増強するメカニズムを、ユビキチンプロテアソーム系阻害薬bortezomibを用いて検討した。 5日間の無血清器官培養血管(0% serum)において、Freshと比べKClに対する収縮感受性が有意に増加した。一方、ユビキチンプロテアソーム阻害薬bortezomib処置無血清器官培養血管 (Bortezomib) では、0% serumで観察されたKClに対する収縮感受性の増加が有意に抑制された。 次にbortezomibの作用点を検討したところ、内皮および平滑筋細胞の両方に作用しKClに対する感受性を抑制することが明らかとなった。さらにbortezomibによるKClに対する感受性抑制メカニズムには、soluble guanylyl cyclase/protein kinase G経路およびrho-associated kinase経路が関与することが示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)