Project/Area Number |
12J03602
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
幡井 裕乙 東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 消化管 / 炎症 / Toll-like receptor / 自然免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
先行研究により、病原体レセプターであるToll-like Receptor(TLR)2に会合するだけでなく、その過剰発現に伴い、自然発症性腸炎を誘起する新規分子を発見した。当研究では、対象分子によるTLR制御機構の詳細な解明だけでなく、対象分子の生理的意義の解明を目指した。なお、腸管の免疫制御システムは、全身性の免疫制御システムと大きく異なっており、腸管とTLRの関係性について深く研究しているコロンビア大学Ghosh教授の指導が大きく役立った。 細胞株を用いたin vitro実験において、対象分子をノックダウンした場合、TLRリガンド応答によるサイトカイン産生が亢進した。対象分子とCre蛋白質を全身で強制発現させたtransgenicマウスは、特に雄マウスに高率に、劇的な腸炎を呈した。ただし、対象分子とCre蛋白質を、マクロファージや血球で特異的に強制発現させた場合、腸炎は認められなかった。対象分子を全身で欠損させたマウスにおいても、腸管に異常は認められなかった。加えて、いずれのマウスから調整した免疫担当細胞を用いて、TLRリガンド応答を検証しても異常は認められなかった。一方で、対象分子とCre蛋白質を全身で強制発現させ、かつTLR応答に必須な分子であるMyD88を欠損させた場合、高率で胎生致死になったことから、TLRシグナル・対象分子発現量・Cre蛋白質発現量のクロストークは生体の恒常性維持において、決定的な役割を果たしていると考えられた。対象分子はTLRに特異的に作用し、表現形を誘発すると予想していたが、TLR以外の分子に対しても大きな影響力を持っていると考えられた。今後は対象分子に対する質量分析をはじめとした網羅的解析が求められる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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