ヒト造血器悪性腫瘍幹細胞の自己複製における対称性分裂・非対称分裂の役割の解明
Project/Area Number |
12J03667
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 央 東京大学, 医学部附属病院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 急性骨髄性白血病 / 白血病幹細胞 / 対称性分裂 |
Research Abstract |
昨年度、ヒト白血病検体、特に急性白血病において白血病幹細胞分画の非対称性分裂が正常幹細胞と比較して亢進していることを明らかにした。今年度はマウス白血病モデルを用いてこの現象が確認できるかを実施した。マウス骨髄より顆粒球マクロファージ前駆細胞(GMP)を分取し、レトロウイルスによってMLL-AF 9融合遺伝子を導入し、マウスに移植することで白血病マウスを作成した。白血病マウスより、白血病幹細胞分画(L-GMP, Lineage- cKit+ Scal- CD34+)および正常マウスのGMP分画を採取し, 分裂像を観察した。c-KitおよびGr-1の発現により、対称性自己複製、非対称性自己複製、および分化に分類したところ、正常GMP分画では対称性自己複製が10.1%, L-GMPでは12.8%と相違を認めなかったが、非対称性自己複製は正常GMPで34.8%に対し、L-GMPでは55.3%と増加を認めた。一方分化については正常GMPが55%に対しL-GMPは31.9%と減少しており、白血病幹細胞を特徴づけるのは非対称性分裂の増加および分化の減少であることをマウスモデルにおいても確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度、分裂の対称性の分子メカニズムに迫る予定であったが、まだマウスでの白血病モデルでの非対称性分裂の亢進を確認した段階にとどまっている。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスモデルにおいて、非対称性分裂に関わる分子、もしくはMLL-AF9白血病に重要な分子である、Rac1, Rac2, Msi2, Pard6a, Prox1, PKCi, PKCzについてshRNAを作成し、非対称性分裂に対する効果および生存に与える影響を解析する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)