運動に関わる複合的な要因を用いたトレーニングが体温調節機能の改善に及ぼす影響
Project/Area Number |
12J04185
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sports science
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
天野 達郎 大阪大学, 人間発達環境学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 発汗量 / 皮膚血流量 / 能動的血管拡張 / 下肢ストレッチ / 運動後阻血 / 下肢圧迫 / 加圧トレーニング / 熱中症 / 発汗反応 / 皮膚血流反応 / 体温調節 / 筋機械受容器活動 / 筋代謝受容器活動 / 暑熱順化 |
Research Abstract |
本年度は①大腿部圧迫を用いた運動トレーニングが発汗および皮膚血流反応の改善に及ぼす影響および②間欠運動が鶏放散反応の改善に及ぼす影響の可能性について検討した. ①に関連して, 過去3年間授業以外の運動経験がない健康な若年男性10名が環境温32℃および相対温度50%環境下で大腿部を圧迫(60mmHg)した自転車運動トレーニング(最大酸素摂取量の50%強度, 30分間×2セット)を7日間実施した. その前後で温熱性熱放散反応(43℃の湯に膝から下を浸水する下肢温浴)および非温熱性熱放散反応(静的掌握運動・運動後阻血および下肢ストレッチ)を測定し, 運動トレーニング後の改善程度を昨年度実施したコントロール群の結果(圧迫をしないで上述のトレーニングを行う)と比較した. 大腿部圧迫を用いた運動トレーニングはトレーニング時の有意に背部発汗量を増大させて同皮膚血流量を有意に低下させた・運動トレーニングによる最大酸素摂取量および汗腺機能の改善程度は両群間で差はなかった. 大腿部圧迫群における安静加温時の発汗反応は運動トレーニングで大きく改善されていたわけではないものの, コントロール群で認められた平均体温0.1℃ごとの上昇に対する発汗反応の低下は大腿部圧迫群では認められなかつた. 一方, 大腿部圧迫群のみ安静加温時の平均体温0.1℃ごとの上昇に対する皮膚血流反応が運動トレーニング後に低下していた. 非温熱性要因による熱放散反応と関連して, 各群の運動トレーニングは静的掌握運動および運動後阻血時の発汗および皮膚血流反応に大きく影響しなかった. 以上より, 本研究における大腿部圧迫を用いた運動トレーニングは発汗反応の改善程度を大きくするものではなく, 皮膚血流反応に対してはその改善を減弱させる可能性が示唆された. また, 上述した②に関連して, 被験者8名が90%VO2max強度で30秒間, 20W強度で1分30秒間の間欠運動を繰り返す運動を行ったところ, 同じ仕事量の継続運動で想定されるよりも大きな食道温上昇と発汗反応が認められた. そのため, 下肢圧迫を用いた運動トレーニングよりも大きな熱放散反応改善効果が間欠運動を用いたトレーニングでは期待されることが明らかになった.
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)