Project/Area Number |
12J04295
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大下 卓司 京都大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2012: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 数学教育 / 教育方法 / イギリス教育史 / 数学教育史 |
Research Abstract |
本研究は、第二次大戦によって実践的な検証を経ることなく潰えた近代における数学教育を明らかにすることを目的としている。特に、イギリスの工学者ジョン・ペリー(JohnPerry,1850-1920)による講演「数学の教育」(1901)を契機とする数学教育改造運動に着目し、同運動が勃発したイギリスの近代における数学教育を検討している。現在の数学教育の原型が培われた近代の数学教育に着目することで、数学教育の意義を改めて問うことを目指している。 平成24年度は、研究の過程で日本での入手が困難であることが明らかになった史料の収集を目的とする在外研究を行った。10月に2週間ほど、イギリスに在外研究に赴き、文献収集を行うとともに、現地の数学教育史研究者と研究交流を行い、多くの収穫を得た。特に、近代イギリスの数学教育史に関する研究において、日本の先行研究では検討されてこなかった、中央教育当局が数学教育改造運動を総括し、数学教育の方針を国家として示した公文書Circular711(1909年)を入手し、平成24年度はこの史料に基づいて、近代英国の数学教育史に対する再検討を進めた。その成果は、11月に開催された日本数学史教育学会において報告した。ここでは、Circular711の内容はもちろん、これが公布された背景やその後の影響を明らかにし、学会にインパクトを与えた。現在、2013年5月の投稿に向けて、論文の執筆を行っている。 さらに、イギリスの数学教育史との比較のために、日本の現代の算数数学教育に関するアクションリサーチや米国の算数数学教育の展開に焦点を当てた研究にも取り組み、成果を上げた。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)