Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Research Abstract |
本研究課題では一貫して, 運動プログラミング過程の神経機序を探ってきた。2013年度では以下の研究活動を行った。 運動プログラミングの様相をとらえるために, 反応生成に関連する2変数(反応複雑性と反応持続性)を直交させる操作を行い, 反応時間と事象関連電位のなかでも偏側性準備電位に着目した実験を遂行してきた。被験者28名のデータを論文に纏め, 精神生理学領域で権威のあるPsychophysiology誌に投稿した。エディタ他, 2名の査読者からは, 非常にポジティヴな評価を受け, 現在, 修正論文の作成中にある。そのため, 当該論文は今後受理されるものと信じている。 これとは別に, 反応生成に関連する種々の変数を組み合わせ, 反応時間の振る舞いを調べたデータを, Journal of Sport Science Researchに投稿しており, 現在審査中にある。また, 運動プログラミングを調べるうえで重要なスキーマ理論に関してレビューし, ebook of Sports Sciences for the promotion of an active lifeに寄稿した(現在印刷中)。 昨夏以来, 一般運動プログラムに適用する動作パラメータの脳内処理を明らかにするため, フォースキーによるオリジナルの課題を用いて, データ収集に邁進してきた。これまでにない研究手法を採用していることから, 非常にインパクトのある研究成果となるものと考えている。研究成果は17th World Congress of Psychophysiologyで報告する予定であり, 論文化も同時進行している。 さらに, 複雑な力量パターンを出力した後の動作表象の残存についても検証した。その結果, 反応プログラムに基づいて動作を完遂した後も, 動作表象の反芻が一次運動野で生じることが示された。本結果は, 解析終了次第, 論文化する予定である。
|