ホウ素-窒素原子間結合の特徴を活かした高機能性高分子の創成
Project/Area Number |
12J05009
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Polymer chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
吉井 良介 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ホウ素化合物 / 近赤外吸収 / 互変異性 / 共役系高分子 / ホウ素 |
Research Abstract |
申請者はホウ素化合物の高分子系への導入による、優れた機能性材料の創成を目的とした研究テーマを計画し、①、②の研究において、すでに以下のような成果を得ている。 ①近赤外光吸収性ヘテロ五員環縮環型BODIPY含有高分子の合成 ヘテロ五員環縮環型BOOIPYを含有した共役系高分子を合成し、その光学特性を吸収スペクトル測定や発光スペクトル測定を用いて詳細に評価した。その結果、得られたポリマーは優れた近赤外吸収性高分子であることが明らかになり、低HOMO-LUMOギャップ型のホウ素錯体をホモポリマー化することは優れた近赤外吸収特性の発現に有効な設計指針であることを明らかにした。また、本研究で得られたポリマーは優れた近赤外吸収特性を示すことから、有機薄膜太陽電池等への応用が強く期待できる。 ②ケトイミンホウ素錯体含有共役系高分子の合成とその共役的性質の制御 互変異性構造を持つケトイミンホウ素錯体のポリマーやモデル化合物をそれぞれ合成し、紫外可視吸収スペクトル測定やサイクリックボルタンメトリーによってその電子状態を解明することで、ホウ素錯体化による互変異性構造の固定化による主鎖共役への影響を調査した。その結果、ホウ素錯体化することで主鎖共役の拡張が確認され、互変異性ユニットのホウ素錯体化によって主鎖共役が制御可能であることが明らかになった。したがって、本研究によって、互変異性体ユニットが主鎖共役の制御ユニットとして有効に働くことを初めて明らかになった。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)