道具使用に関わる認知的処理及びその神経基盤における補償作用の解明
Project/Area Number |
12J05850
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石橋 遼 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥3,960,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 意味認知 / 経頭蓋直流電流刺激 / 認知課題開発 / 道具 / 国際研究者交流 / 脳機能イメージング / メタ分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、大脳皮質の非侵襲刺激法(non-ivasive brain stimulation: NBS)に使用する装置の軽量化と普及が進み、臨床・研究場面におけるその有用性への評価が高まっている。NBSの一種である経頭蓋直流電流刺激(transcranial direct current stimulation: tDCS)は頭皮上に設置した電極を通じて頭蓋内部に微弱な電流を流すことで神経細胞の活性頻度を調整するとされている。この手法の大きな利点は電極の極性によって、活性頻度の促進(陽極の場合)もしくは抑制(陰極の場合)のどちらも実現できることである。したがって大脳損傷後の神経活動の調整など臨床場面での応用技術開発が期待されている。本年度はtDCSによる意味認知機能の促進可能性を2つの実験で健常群で検討した。ひとつめの実験では日常使用する道具の異なる2つの意味側面(機能・操作)の認知が必要となる課題を使用し、左前側頭葉もしくは左下頭頂小葉を陽極/陰極で刺激したときに課題成績が変化するか否かを調べた。もうひとつの実験では単語の意味認知が必要となる課題(同義語判断課題)を使用し、左前側頭葉の刺激中に課題の成績が向上するかどうかを調べた。結果として道具の操作方法の判断においては左下頭頂葉の刺激時に反応時間短縮の傾向が見られた。また単語の意味認知課題においては左前側頭葉の刺激時に正答率が向上した。以上の2つの実験により意味認知においてtDCSの作用が生じる条件が明らかになると同時にとその作用メカニズムについての示唆が得られた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)