視覚弁別課題を用いた、大脳皮質における学習成立の神経回路メカニズムの解析
Project/Area Number |
12J05995
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
石川 理子 生理学研究所, 生体情報研究系, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥3,960,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 神経回路網の生後発達 / 同期発火の形成メカニズム / 視覚情報処理の神経基盤 / 可塑性 / 一次視覚野 / 二次視覚野 / 神経活動同期性 / 視覚野 / 知覚学習 / カルシウムイメージング / 視覚反応性 / ラット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,成熟脳における視覚を手掛かりとした学習成立の神経回路メカニズムを明らかにすることを目的としていた.当初の計画において学習中経時的に二光子励起顕微鏡下におけるカルシウムイメージングを行う予定だったが,この点がうまくいかなかったため,よりダイナミックに神経回路再編が生じていると考えられる発達期のラットを用いて,生後の視覚経験依存的な神経回路形成を明らかにする実験を行った.切片標本を用いた回路解析により,大脳皮質一次視覚野(V1)の浅層の神経細胞が視覚経験に依存してクラスター化した神経回路網を形成することを見出した.視覚経験依存的に形成されるこの神経回路網が視覚機能に及ぼす役割を明らかにするために,V1神経細胞群の神経活動の同期性の生後発達に着目し,マルチチャネル電極を用いたin vivo視覚生理実験を実施した.開眼直後の幼若ラットと発達期に視覚体験を操作して飼育したラットを対象に,個々の視覚細胞の視覚反応選択性および複数の神経細胞の活動同期性の性質を定量的に解析した.開眼直後のV1では,個々の神経細胞の視覚反応選択性は観察されたが,視覚刺激に誘発される同期的な神経活動は観察されなかった.正常な視覚体験を経たV1浅層では,視覚反応選択性が類似したニューロン群選択的に強い同期発火が生じた.しかし,正常な視覚経験を遮断したV1浅層では反応性が類似した細胞群における同期発火が減弱した.この結果は,視覚経験に依存して形成される神経回路網が,類似した視覚反応性をもつ細胞群における同期発火の基盤となる可能性を示唆する.またV1深層では,視覚経験に依存せず同期した神経活動が形成された.したがって浅層と深層は,発達期において異なるメカニズムにより神経回路網が形成されている可能性が示唆された.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)