微動に含まれる表面波の異方性解析による応力場と地質構造の関係性の解明
Project/Area Number |
12J06036
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Solid earth and planetary physics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
池田 達紀 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 異方性 / 表面波 |
Research Abstract |
本研究の目的は、微動に含まれる表面波の異方性解析から、日本の地下応力状態を明らかにすることである。 最終年度はHi-netで観測された地震波記録に対し、表面波の異方性解析を行った。東北地方太平洋沖地震に伴う地下応力状態の変化を明らかにするため、東北地方南部を対象とし、周波数―波数法によって表面波位相速度とその到来方向を推定した。東北沖地震前の観測位相速度を異方性解析した結果、既存の研究におおむねに整合的な南北方向に卓越している異方性パターンが得られた。さらに、時間方向にデータウィンドウをかけ解析することで、時間経過に伴う異方性パターンの変化を推定した。その結果、東北沖地震後に一部の周波数で異方性の卓越方向に若干の変化を確認した。この結果は、対象地域の地殻応力場に生じた応力場の変化を反映している可能性があると考えられる。このように、表面波の異方性解析を時系列で解析することにより、地下の応力状態をモニタリングすることができると考えられる。 また、表面波により高精度に地下構造を推定するためには、高次モード成分を精度よく抽出する必要がある。そこで、従来利用されてないレーリー波の水平成分を利用した解析およびデコンボリューション解析手法の適用性を検討した。従来的なレーリー波の上下動成分に加え、レーリー波の水平動成分を利用することで、追加的な高次モードを推定することができ、地下構造の推定精度を向上させることができることを明らかにした。また、複数モードが混在しているスペクトルに対し、デコンボリューション解析を適用することで、それぞれのモード成分を分離し、位相速度の推定精度を向上させることができることを示した。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)