海洋における炭素貯留効果におよぼす藻場由来バイオマスの定量的評価
Project/Area Number |
12J06184
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Environmental dynamic analysis
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
國分 優孝 東京大学, 大気海洋研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 藻場 / 海産大型植物 / 流れ藻 / 海底トロール網 / 粒子追跡シミュレーション / 東北太平洋岸沖合 / 堆積量 / アカモク / 採集効率 |
Research Abstract |
昨年度コルシカ大学のFilippi博士と共同開発した流れ藻輸送シミュレーションモデルを改良し, このモテルにIsobe et al. (2009)が開発したTwo-Way Particle Tracking Modelという海洋漂流物の起源推定手法を組み込んだ数値実験により, 2008年から2010年の海底トロール調査で深海から採集したアカモクの起源の位置を推定した. 具体的には, このモデルを用い, まずアカモク流れ藻の堆積点の座標を始点として時間を遡る粒子追跡シミュレーションを行うことで起源となる沿岸の候補を求め, 次にその起源の候補から放流した粒子を時系列に沿って追跡し, もとの堆積点まで辿り着いた場合にその候補をアカモク流れ藻の起源とした. その結果, 東北海域で採集されたアカモクの起源は, いずれも本州太平洋岸の北緯35度から41度の間で, その浮遊期間は2ヶ月以内であることが示された. 新潟大学の上井進也准教授が構築した日本沿岸のアカモクのミトコンドリアCox3遺伝子配列の地理的差異データベースをもとに, 海底トロール調査で深海から採集されたアカモクのうち新鮮なものについて東京大学大気海洋研究所のアタチャイ・カンタチュンポー博士と共同で遺伝子解析を行い, アカモクサンプルのミトコンドリアゲノム上にあるcox3遺伝子(469bp)およびtRNA遺伝子群(396bp)の計2領域865bpの塩基配列マーカーの抽出を試みた. その結果, 2010年に採集された最も新鮮な冷凍サンプルの塩基配列マーカーの抽出に成功した, 今後, 蓄積された2008年から2010年までの全てのアカモクの冷凍サンプルについて遺伝子解析を行い, 地域ごとの遺伝子配列の地理的差異データベースから東北海域における堆積アカモクの地理的起源の一部を推定し, シミュレーションで得た起源の推定結果の妥当性を検証する.
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)
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[Presentation] 東シナ海における流れ藻上の無脊椎動物相2014
Author(s)
安倍弘・小松輝久・國分優孝・Alabsi Natheer・Eva A. Rothäusler・水野紫津葉・宍道弘敏・鯵坂哲朗
Organizer
東京大学大気海洋研究所共同利用シンポジウム「流れ藻の起源とfate : その生態, 分布, 輸送」
Place of Presentation
東京大学大気海洋研究所(千葉県柏市)
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[Presentation] 東シナ海における2-3月の流れ藻の分布と海洋環境2014
Author(s)
小松輝久・水野紫津葉・國分優孝・ナジール ムハンマド・アタチャイ カンタチュンポー・阪本真吾・青木優和・鯵坂哲朗
Organizer
東京大学大気海洋研究所共同利用シンポジウム「流れ藻の起源とfate : その生態, 分布, 輸送」
Place of Presentation
東京大学大気海洋研究所(千葉県柏市)
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[Presentation] Possible chance in distribution of seaweed, Sargassum horneri, in east Asia under A2 scenario of global warming2013
Author(s)
T Komatsu, M Fukuda, S Mizuno, A Mikami, H Tanoue, S Sakamoto, S Sasa, Y Kokubu, K Tanaka, Y Michida and M Kawamiya
Organizer
7th International Conference on Marine Pollution and Ecotoxicology
Place of Presentation
The University of Hong Kong, Hong Kong, China
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