標高傾度にそった菌根菌の多様性分布とその決定機構の解明
Project/Area Number |
12J06674
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
森林科学
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮本 裕美子 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2012 – 2013
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 外生菌根菌 / 群集構造 / 種多様性 / 標高傾度 / 冷温帯天然林 |
Research Abstract |
本研究では、森林生態系において物質循環などの重要な機能を持つ外生菌根菌に着目し、①標高にそってどのように多様性が変化するのか、②その多様性がどのような環境要因によって決定されるのかを解明することを目的とする。本研究は、これまで解明されてきた動植物に加え、土壌微生物の多様性分布とその決定機構に関する新たな知見を得る点で、生態学における先進的な研究といえる。 調査は、多様な植生のみられる富士山と石鎚山(愛媛県)を対象とし、天然林において標高にそって1haの調査区を計7箇所設置し、土壌サンプリングを行った。採取した土壌に含まれる根端に生息する菌根菌を形態分類および分子解析を用いて種を同定した。得られた塩基配列とデータベースに登録されている既知種との比較を行うことで、菌根菌種の特定を行った。また埋土胞子として存在する菌根菌種については、採取した土壌に宿主樹種の実生を植え、5ヶ月生育して菌根を形成させ、形態分類および分子解析によって種を特定した。 本年度は計画通り、現地調査・分子解析・埋土胞子試験・土壌分析をすべて終了した。また、富士山、石鎚山から得られたデータを個別に解析し、各調査対象森林内の生菌根菌群集構造(種数・種組成・各種の優占度)を解明した。外生菌根菌の種多様性及び群集構造について環境(土壌・宿主・植生・標高)との関連について、空間解析および多変量解析を用いて解明し、多様な空間スケールで比較した。また、成木と胞子の菌根菌群集について比較し、極相林における胞子の役割について考察した。さらに、これまでに得られた外生菌根菌のデータについてデータベース化を進めた。本年度の成果を国際誌(査読あり)、および国内学会(口頭・ポスター)で発表した。
|
Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
|
Report
(2 results)
Research Products
(5 results)