アングラ演劇の身体をめぐって--言語活動分析を基軸とした「肉体の演劇」再考
Project/Area Number |
12J07393
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
芸術学・芸術史・芸術一般
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
梅山 いつき 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012 – 2014-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2013: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 現代演劇 / 身体論 / 舞台芸術 / 国際交流 / 日本文化 |
Research Abstract |
本研究はアングラ演劇がどのようなプロセスを経て身体論を築いていったのか海外演劇や同時代の思想との影響関係から明らかにすることを目的としている。本年は寺山修司、鈴木忠志、佐藤信に関する調査を進めた。寺山修司に関する調査・研究では昨年、調査に赴いた寺山資料コレクター(オランダ在住)の資料が早稲田大学演劇博物館に寄託となり、資料の大部分が演劇博物館に移送された。そこで移送された資料の中でも特に十代、二十代の頃の初期活動に関係する資料を調査した。調査の結果は、企画展「いまだ知られざる寺山修司」展(演劇博物館主催、11月26日から2014年1月25日)で報告し、会期中開催したシンポジウムや対談を通してさらに考察を深めた。また、フランス・ナンシーへ赴き、市街劇『人力飛行機ソロモン』に関する調査を行った。鈴木忠志に関する調査・研究では鈴木が主宰する劇団SCOTの拠点である利賀芸術公園(富山県南砺市)を訪問し、稽古風景を見学すると共に、鈴木の演出作品を観劇した。調査結果は、研究発表「アングラ演劇における『土着的なるもの』をめぐって」(明治学院大学)のなかで一部紹介した。佐藤信に関する調査・研究では、日本大学芸術学部が所蔵する劇団自由劇場に関する資料を調査した。佐藤の初期作品『イスメネ/地下鉄』や『あたしのビートルズ』などの舞台写真や演出ノートなど、未整理だった資料を整理し、内容考証にあたった。また、資料には劇団内部での会議をまとめた議事録や、制作部が作成していた予算書などもあり、そういった内部資料から劇団の体制についても知ることができた。調査結果は、論文「幻視と装いの野外演劇史―黒色テントから水族館劇場へ」で一部紹介した。本年は以上三つの調査を中心に行い、どれも研究上有益な資料となりうる一次資料に触れることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)