乳腺の正常発生、分化から探る放射線誘発乳がんの分子メカニズム研究
Project/Area Number |
12J07555
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Risk sciences of radiation/Chemicals
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
高畠 賢 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ラット / 乳腺 / 放射線 / 乳がん |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、昨年度より引き続きSprague-Dawleyラットモデルを用いて、(i)放射線誘発乳がんと自然発生乳がんの分子レベルにおける違い、(ii)放射線被ばく後の妊娠・出産経験による乳がん発生リスクの変化に関する動物実験について研究を実施した。 (i)に関しては、昨年度に引き続き、思春期前(3週齢)または思春期後(7週齢)にガンマ線被ばくにより誘発したラット乳がんと自然発生乳がんについてDNAメチル化の違いを調べた。3週齢被ばくで誘発された乳がんは、発生・分化に関わる遺伝子の近傍領域の高メチル化とゲノムDNAのグローバルな低メチル化が特徴的であった。一方、7週齢被ばくで誘発された乳がんでは、Loxl1遺伝子を含む種々の遺伝子の近傍領域の高メチル化が顕著であった。一方、自然発生乳がんにおいては、ゲノムDNAのグローバル低メチル化および遺伝子の近傍領域の低メチル化が特徴的であった。 (ii) に関しては、思春期前(3週齢)または後(7週齢)の雌ラットに放射線を照射または発がん化学物質であるメチルニトロソウレア(MNU)を投与した後、妊娠、出産、授乳を経験させる群(以下、経産群)と経験させない群(以下、未経産群)に分別した。経産群に関しては、生後10週齢より同系統の雄ラットと2週間交配し、妊娠・出産を経験させた。乳がんのリスクは妊娠・出産前後で変化するため、リスクを妊娠・出産前(18週齢以前)と後(19週齢以後)で分けて解析を行った。離乳直後(生後18週齢)までの乳がんリスクは、経産群で上昇する傾向が観察され、特に7週齢MNU投与群で顕著であった。19週齢以後に発生する乳がんおいては、MNU投与群においては、投与週齢にかかわらず乳がんリスクの減少と発生の遅延が観察された。一方、ガンマ線被ばく群においては、妊娠・出産のリスク低減効果は3週齢被ばく群でのみ観察され、7週齢被ばく群では観察されなかった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)