Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
①盛土材料として改良土を用いる場合の検討 盛土内にカルバートを設置する際は, 盛土材として現地発生土を利用するのが一般的であるが, 現地発生土が盛土材に適さない場合はセメント改良が行われる. そこで本研究では, IG場振動台を用いて, セメント改良土の比重や剛性, 周囲の境界条件を変化させた振動台実験を実施した. その結果, 一定以上の地震動が作用した場合には, セメント改良土とカルバートの間に隙間が生じ, その範囲は通常の盛土材を用いた場合よりも大きくなる可能性があることが明らかになった. ②カルバート縦断方向の耐震性に関する検討 カルバート縦断方向の耐震性に関しては, 坑口付近の地震時挙動などが未解明なまま, 設計・施工が行われているのが現状である. これまで申請者らは, 遠心模型実験により同方向の基本的な動的挙動を確認している. そこで平成25年度は, 昨年度までの知見を踏まえて, より実施工に近い条件を対象とした遠心模型実験を実施した. その結果, 盛土内にプレキャスト製のアーチカルバートを設置する際には, カルバート間の目開きを抑制し, 壁面の変形を軽減するという点では, カルバート間を連結する方が有利であることが明らかとなった. ③ヒンジ式プレキャストアーチカルバートに対する耐震性の検討 現行の設計では, ヒンジ式プレキャストアーチカルバートなど, 従来型カルバートの適用範囲を超えるカルバートについては個別に耐震性を検討する必要がある, そこで本研究では, ヒンジ式プレキャストアーチカルバートを対象に行われた振動台実験, 振動台実験に対する再現解析, 振動台実験で発生した変位を静的に載荷する数値解析の3つを比較することで, 同構造への応答変位法の適用性について検討を行った. その結果, カルバートに発生する曲げモーメントは, 本解析の範囲において荷重条件による明確な違いは見られず, 地盤のせん断変形の影響が支配的であることを確認した.
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