詩的言語から見た戦後日本の共同体意識の研究--「荒地」派を中心に--
Project/Area Number |
12J08416
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese literature
|
Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
田口 麻奈 立正大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
|
Budget Amount *help |
¥2,310,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2014: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2013: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | 戦後詩 / 戦後思想 / 現代詩 / 1950年代の詩誌 / 反戦平和運動 / 広島の詩壇 / 最初期詩篇の発掘 / 資料集の刊行(二冊) / エリオット受容 / 戦後詩における国家論 / 戦後の広島詩壇 / 1950年代の「荒地」 / 社会派の詩の全国的展開 / 未整理の書簡、原稿類 / 翻刻 / 新資料 / シェークスピア受容 / 新しい作品系列 / 習作期の雑誌 / 郷里のネットワーク(戦前) / 時局とメディアの共振 / 都市モダニズム詩誌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、前年度に東京大学に提出した博士論文「鮎川信夫論」により学位を取得し、鮎川信夫についての二編の単発論文を形にした(「鮎川信夫〈病院船日誌〉論――国家と原罪――」『昭和文学研究』、2014年9月、および「鮎川信夫〈病院船日誌〉と主体のゆくえ」『日本近代文学』、投稿済み)。いずれも、国家や主体のあり方をめぐって戦後詩がもっていた思想的な先鋭性を裏付ける論考であり、研究課題の主眼である戦後詩の思想史的意義の解明に向けて重要な歩を進めた。これに加えて新稿の執筆を進め、博士論文の刊行準備に着手した。 また、前年度から着手していた、1950年代の詩の全国的な動向を伝える詩誌300冊、および「1954年度現代詩展(呉市文化祭)」展示資料の調査については、詩誌の目録作成と専門機関への寄贈の手配を進めるとともに、扱いの難しい展示資料に関する研究協力者を得て、新たな調査態勢を整えた。なお当該の資料の中に、「現代詩展」と併設されたとおぼしい「原爆展」および「反戦平和のための詩歌原稿展」の資料が多数混在した状態であることが明らかになったため、今後、原爆文学研究その他の分野の知見を借りつつ、発展的な研究課題として取り組みを継続する予定である。 また、研究課題と関連性の高い国内外の学会・ワークショップ等に関わった。受け入れ研究者である藤井貞和氏、およびシュルレアリスム研究の中田健太郎氏とともにワークショップを企画し、現代詩とシュルレアリスム全般をめぐる問題を共有するための歩を進めた(於・青少年記念オリンピックセンター)ほか、国際的な現代詩研究を推進する坪井秀人氏の企画により、詩の翻訳をめぐるワークショップのコメンテーターを務めた(於・国際日本文化研究センター)。これにより、戦後詩の研究が学際的・国際的な波及効果を持つための要件について多くの具体的な示唆と展望を得た。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(5 results)