河道特性の違いを考慮し治水と環境が調和した河川管理手法に関する研究
Project/Area Number |
12J08841
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
水工学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
原田 大輔 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 交互砂州 / 網状流路 / 河床形態 / 水理実験 / 浮洲 / 無次元掃流力 / 礫床河川 / 川幅水深比 / 護岸 / 瀬-淵構造 / 樹林化 / ダムの洪水調節 |
Outline of Annual Research Achievements |
流域の代表的な河川地形(河床形態)である交互砂州と網状流路とに着目した.関東近郊の8河川の48地点の河床形態について,現在および過去の航空写真を用いて現地に赴きつつ調査したところ,ほとんどの地点は1947年の時点で網状流路であったものが,現在では交互砂州に遷移しており,しかも一般的に下流方向へ向かい移動すると言われている交互砂州の多くが移動していなかった.また,交互砂州と網状流路とは既往の領域区分図上で,既往の区分線とは異なる区分線を境に良好に区分された. 次に,過去から現在にかけて河床形態が遷移した理由を明らかにするために,現地河川の水理量を模擬した15通りの水理実験を行った.まずは一定流量で通水を行った結果,全ての実験で交互砂州状の地形が形成されたものの,その地形は現実とは程遠いものであった.実際の地形が大小様々な流量の作用を受けて形成されている事を考慮すると,実際の地形に近づけるためには非定常流量の実験が必要であると考えた.そこで流量減少時の挙動に着目し,一旦形成された交互砂州により小さい流量を通水する実験を行ったところ,網状流路の水理量では実河川と同様の網状流路が形成され,交互砂州の水理量では交互砂州が移動を停止しつつ位置を維持するという現象を見出した.実河川で移動していない交互砂州の多くは元々網状流路だったが,川幅の縮小に伴い交互砂州へと変化しており,最も大きい流量によりその交互砂州の位置や波長が規定されている点は実験結果とも一致した. 以上から,交互砂州と網状流路との形成限界を示す事によって,現在移動していない交互砂州となって良好でない環境である交互砂州について,川幅の調整によって治水と環境の調和がとれた網状流路へと復元できる可能性を示した.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)