構成主義的観点からのフッサール志向性理論の意味論的研究
Project/Area Number |
12J09186
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
富山 豊 北海道大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,310,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2014: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2013: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 哲学 / 現象学 / フッサール / 志向性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究では、中期志向性理論研究を継続し、また残された課題であった初期時間論と志向性理論の関係に関する研究にも着手した。 中期志向性理論研究としては、実際の経験の具体的な時間的進行プロセスにおける経験の志向的組織化の働きに着目し、同一性の構成の問題としてノエマ概念の特有の位置をより正確に特徴づける研究を進め、日本哲学会『哲学』第65号に掲載された。また、これら中期志向性理論の研究成果とそれまでの初期志向性理論の研究成果からフッサール志向性理論における志向性の概念と真理の概念との緊密な連関に着目し、梶尾悠史『フッサールの志向性理論』合評会に招かれた際、その観点から批判的・補完的コメントとなる提題をさせていただいた。 初期時間論と志向性理論との連関については、しばしば誤解の下で批判的に言及されがちなフッサールの初期時間論の概念装置を、あくまでも志向的分析として読み抜くことでその理論的潜在力を最大限に汲み取ることを試みる研究を進め、日本現象学会の大会において発表した。現代分析哲学におけるダメットの反実在論の枠組みを補助線として用いるこの研究はフッサール時間論の独特の性格をフッサール研究者以外の哲学研究者にも接近可能なものとして議論の場を開くことをも意図しており、学会誌『現象学年報』への掲載も査読を経て内定している。 これらの研究と並行して、フッサールの数学論と現代の数学の哲学との連関をどのように考えることが生産的であるかという観点からこれまでの初期志向性理論研究を踏まえてフッサールの「直観」概念を要に位置づけ、フッサール研究会特別企画として開催された鈴木俊洋『数学の現象学』合評会にてこの視点の重要性についての批判的・補完的コメントとして提題させていただいた。この成果を元に執筆した書評論文は東北大学倫理学研究会編『MORALIA』第20・21合併号に掲載されている。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)
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[Presentation] 志向性と真理2015
Author(s)
富山 豊
Organizer
梶尾悠史『フッサールの志向性理論』合評会
Place of Presentation
東北大学川内キャンパス(仙台市)
Year and Date
2015-02-21
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