Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
本研究は, 弱視者の安全で自由な自立的移動を支援するため, ウェアラブルカメラとヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いた視覚支援システムの開発を目的とする. 前年度までの研究では, 視覚情報(ユーザの頭部に固定された単眼カメラの映像)から障害物の存在しない歩行可能領域を画像処理的に抽出する方法について提案・検討した. 提案法では, 晴眼者は障害物の存在しない領域を通常は歩行するということに着目し, カメラ映像からの人検出結果を用いることで領域抽出の効率化・高精度化を図った. しかしながら, 画像センサ(カメラ)のみを用いたユーザ周辺環境認識には, 障害物検出や歩行面検出の性能に限界があった. 本年度は, カメラなどの画像センサに加え, 補助的に加速度センサ・ジャイロセンサや赤外線距離センサを用いることで, ユーザの周辺環境をより精度良く認識することを可能にした. 実験では, 屋内の「通路」や屋外の「一般道路」, 「横断歩道」などの場所で, それぞれ移動物体の有無や障害物の数量などを変化させて, 提案システムに関する障害物・歩行面検出性能の詳細な検証を行った. 本研究の成果は論文にまとめ, The 1st IEEE/IIAE International Conference on Intelligent Systems and Image Processing 2013 (ICISIP2013)にて口頭発表を行った. また, 本研究課題に関連して, ウェアラブル技術を応用した視覚障害者のための把持行動支援システム, 手話コミュニケーションを支援するウェアラブルー人称視点手話認識システム, パターン認識技術を応用した肺がん陰影強調・検出アルゴリズム, 画像処理技術を応用した拡大画像画質向上アルゴリズムに関する研究などを行い, それぞれ論文にまとめ発表を行った.
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