強相関凝縮系における結合クラスター理論の展開と新アルゴリズムの開発
Project/Area Number |
12J10126
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
数理物理・物性基礎(理論)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松下 雄一郎 東京大学, 大学院工学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 炭化ケイ素(SiC) / バンドギャップ / 有効質量 / 多形 / Hexagonality / チャネル構造 |
Research Abstract |
半導体電子状態の完全解明。 近年、次世代パワーデバイス半導体として注目を集めます炭化ケイ素(SiC)は従来の基礎半導体理論では説明しきれない多くの現象が実験によって明らかになってきており、デバイス開発の基本指針や解析が極めて困難な状況に陥っている。本研究では、密度汎関数理論に基づいた理論計算により、その微視的メカニズムが伝導体下端の電子状態の異常性に起因することを明らかにした。その異常性とは、通常考えられてきたような原子近傍を広がった電子状態ではなく、内包空間内を浮遊(Float)した、ほとんど自由な電子状態(NFE ; Nearly Free Electron)であることを見いだした。この特異な電子状態を考慮することにより、これまで長年の謎とされてきた物理量の振る舞いを自然な形で説明することができるようになり、デバイス設計における指針や解析を初めて可能とするその土台を作ることができた。さらにはナノ内包空間を制御することにより低次元電子ガスを3次元結晶中に作り出せることを見いだした。多形制御というナノ構造体の制御により『材料潜在能力の極限発言』という可能性を示すことが出来、次のブレークスルーにつながる多くの研究成果を得ることが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初、予想さえしていなかった研究の発展を見せたため。今後の半導体教科書に記載されるべき研究成果であり、次のブレークスルーにつながる多くの研究成果を得ることが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
SiC有効質量異方性の微視的メカニズムの完全解明。今回、有効質量異方性のメカニズムとして、波動関数の低次元電子ガス化が効いていることを明らかにした。しかし、それだけでは説明出来ない異方性メカニズムが存在することも同時に明らかとなった。有効質量微視的メカニズムの完全の解明は半導体デバイス開発にとって喫緊の問題である。問題解決のためには今後、多形と有効質量異方性の関係解明のために網羅的な計算を行う必要がある。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)