喘息体質を有する者の運動時の呼吸機能に影響を及ぼす種々の環境因子に関する研究
Project/Area Number |
12J10536
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Physical education
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
高木 祐介 川崎医療福祉大学, 大学院・医療技術学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 喘息体質 / 運動 / 呼吸機能 / 環境 / 気象 |
Research Abstract |
研究Iの喘息体質を有する者の学校現場の運動時における呼吸機能変化に影響を及ぼす環境因子に関する研究では、バスケットボール(夏期)、サッカー(冬期)、水泳、雪中活動にて調査を行い完了させ、それぞれの研究で有用な知見を得た。冬期において、温暖な屋内から寒冷環境の屋外へ出て15分間のサッカー、あるいは10~15分間の除雪作業を行った際、喘息体質を有する者の一秒量およびピークフローが安静時に比して有意に低下した。喘息体質が無い者では、安静時と運動後で有意差はみられなかった。夏期では、両対象とも、呼吸機能指標変化に有意な差はみられなかった。屋内環境から寒冷な屋外へ出て運動を行う際、寒冷環境と温度差、乾燥によるストレスへの対策を行うべきことを提言した。また、25mおよび100m水泳後の水中環境での休息時において、水位が頸部位の場合、喘息体質を有する者の中枢気道指標および末梢気道指標が有意に低下した。水泳の授業において、水位依存の物理的な負荷への対策を行うべきことを提言した。 研究IIの喘息体質を有する者の運動時の呼吸機能変化と気象条件変化との関連性の解明と運動指針確立のための実験的研究では、平成24年度の一年間で以下まで進んだ。常温環境(温度25℃・相対湿度50%)から低温・低湿度環境(温度15℃・相対湿度30%)へ曝露して、予測最大心拍数の80%の強度の運動を6分間行った際、低温と低湿度による相加的な環境ストレスは、喘息体質を有する者の中枢気道指標および末梢気道指標を有意に低下させることを明らかにした。この運動および環境ストレスに対する有用な予防策を継続して検討し、仮説検証実験が成功した場合、運動時の喘息発症と気象・環境条件に関する環境基準と喘息発症予防の対策をまとめることができる。学校現場に対して有用な指針を提示できる可能性が期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)