免疫調節機構における RNA 結合タンパク質 NF45 の生理的機能解析
Project/Area Number |
12J10665
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
戸髙 寛 (2014) 高知大学, 総合人間自然科学研究科, 特別研究員(DC1)
戸高 寛 (2012-2013) 高知大学, 総合人間自然科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | NF45 / NF90 / RNA結合タンパク質 / TCR / ケモカイン / miRNA / 筋疾患 / 筋成熟 |
Outline of Annual Research Achievements |
RNA結合蛋白質Nuclear Factor 45 (NF45)は、Interleukin(IL)-13及びIL-2の産生を転写及び翻訳レベルで調節することが試験管内で示されている。しかしながら生体におけるNF45の機能は不明な点が多い。そこで我々は上記の点を明らかとするため遺伝子改変(Tg)マウスを作出し、表現型解析を試みている。昨年度までの解析より、NF45 TgマウスにおいてCD8陽性T Cell Receptor vb陽性T細胞の顕著な減少を見出している。この結果よりNF45 Tgマウスは感染や腫瘍における細胞性免疫の応答性が低いことが示唆された。一方で、NF45は結合パートナーであるNF90と複合体(NF45-NF90)を形成することで、安定化することが知られている。従ってNF45-NF90 TgマウスはNF45の機能増強が期待される。そこで本年度は、NF45-NF90 Tgマウスを用いてNF45-NF90による免疫制御の詳細な解析を行った。その結果、NF45-NF90が過剰発現する骨格筋は委縮しておりかつ白血球遊走因子である複数のケモカインの発現が顕著に増加することが明らかとなった。また他の研究グループにおいて、骨格筋に存在するマクロファージや繊維芽細胞のケモカインの産生増加が筋再生を促すことを報告している。そこで我々は筋再生マーカーの発現検討を行った結果、NF45-NF90 Tgマウスにおいて筋再生マーカーの発現増加を見出した。以上の結果より、NF45-NF90はマクロファージや骨格筋中の繊維芽細胞のケモカイン産生を促すことで筋再生を促進させることが示唆された。また上記の解析過程で、NF45-NF90 Tgマウスの骨格筋に未成熟な筋繊維が多数存在することが明らかとなった。さらにNF45-NF90は筋分化促進に作用するmicroRNA産生を抑制し、筋疾患原因遺伝子の発現を増加させること見出した。この結果より、NF45-NF90は筋分化促進に働くmicroRNAの産生を抑制することで、筋疾患を引き起こすモデルが示された。上記の知見に関してはMolecular and Cellar Biologyに報告した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(21 results)
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[Journal Article] Overexpresion of NF90-NF45 Represses Myogenic MicroRNA Biogenesis, Resulting in Development of Skeletal Muscle Atrophy and Centronuclear Muscle Fibers2015
Author(s)
Hiroshi Todaka, Takuma Higuchi, Ken-ichi Yagyu, Yasunori Sugiyama, Fumika Yamaguchi, Keiko Morisawa, Masafumi Ono, Atsuki Fukushima, Masayuki Tsuda, Taketoshi Taniguchi, Shuji Sakamoto
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Journal Title
Molecular and Cellular Biology
Volume: 印刷中
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Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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