紛争後の和平・民主化両立の課題と歴史的背景 ~スーダン北部内権力闘争を中心に
Project/Area Number |
12J11066
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
International relations
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
モハメド オマル アブデイン (2013) 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究科, 特別研究員(DC2)
モハメド オマルアブディン (2012) 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 民主化 / 平和構築 / 権力闘争 / スーダン / 包括的和平協定 / 和平協定 / 国内紛争 / 国内政治 / 紛争終結手法 / スーダン政治史 / パワーシェアリング / 民主化と平和の両立 |
Research Abstract |
研究課題の目的である、スーダンの平和と民主化の両立の可能性について、北部県内の権力闘争の歴史分析という手法を用いて、25年度中に研究の成果を発表すべく、論文執筆と学会発表の準備を行った。論文執筆に関しては、該当の年度内に2本の査読論文を発表することができたほか、国際学会においても、口頭発表をすることができた。その内容について以下に列挙する。 "Illuminating Political Instability : The Political Consequences of the Secession of South Sudan on the Mother State"においては、南スーダンの独立によって、北部圏の権力闘争課程にどのような影響がもたらされたのかを、2011年7月以降の北部の諸政治勢力の政治動員戦略の動向を中心に分析した。本論文では、南スーダン問題の存在が北部政治勢力の動員戦略において、大変重要な役割を果たしていたことを明らかにした。 "Who lost the game? The Democratic Transformation : a battlefield of internal political actors in post-confict Sudan"では、包括和平協定が調印されて以降の6年間の暫定期間において、とりわけ、2010年の議会および大統領選挙に先立ち、北部の野党ブロックの政治参加のジレンマについて検証した。暫定期間の権力分有の構造が、脆弱な和平プロセスを存続させることに寄与したものの、民主化の象徴ともいえる紛争後の選挙の公正な実施を阻害する主たる要因となったことを結論付けた。 "The Peace versus democracy : authoritarian regimes and peace agreements in Sudan"では、スーダンの事例から、紛争後の間もない社会においては、「和平と民主化」を両輪とする平和構築手法が、実現可能性という観点から、適応される社会の実情に必ずしもあっておらず、今後、国際社会、とりわけ、紛争解決に関連する研究および実施期間の専門家の間、現在の紛争解決手法をめぐって、全面的見直しをすることを提言した。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)