Project/Area Number |
12J40122
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
井上 誠章 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2012 – 2014
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | dsRNA / 貝殻形成 / アコヤガイ / Pinctada fucata |
Research Abstract |
貝殻形成または形成される貝殻層の別には、外套膜で発現する遺伝子が大きく影響することが知られている。また、これまでに高品質真珠を産出したアコヤガイ母貝の真珠袋では、真珠品質の低下原因となる稜柱層形成にかかわる遺伝子群の発現が、低品質真珠のそれと比較し有意に低いことが明らかになった。そこで、本研究は、RNA干渉技術を応用して人為的にアコヤガイ稜柱層形成の遺伝子群の発現を抑制することにより、高品質真珠産出率の増大を目指した。 現在までに、アコヤガイ生体内において、特定の遺伝子群(とくには稜柱層形成の遺伝子群)の発現を抑制するRNA干渉技術を確立した。具体的には、外套膜におけるaspein、msi31およびprismalin-14遺伝子の発現を、dsRNAを閉殻筋に注射することにより、有意に抑制することができた。 また、貝殻の詳細なSEM観察を行った結果、上記遺伝子発現の抑制が見られた個体では、外套膜による貝殻形成が阻害されていることが明らかになった。すなわち、生体内において真珠品質の低下原因となる稜柱層の形成を阻害することに成功した。 これらの技術を応用すれば、たとえば真珠を形成している真珠袋での稜柱層形成遺伝子の発現を、dsRNAの閉殻筋への注射で抑制できる可能性があり、その結果、真珠晶質低下の原因である稜柱層の形成を阻害できる可能性がある、,今後は、実際に核を挿核したアコヤガイ母貝について、dsRNAを注射したのち飼育を行い、真珠袋での遺伝子発現を計測するとともに、産出される真珠品質についての詳細な調査が必要である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)