初期浄瑠璃芸論における謡伝書の受容-金春禅鳳系謡伝書との比較を中心に
Project/Area Number |
12J40191
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese literature
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
田草川 みずき 早稲田大学, 文学学術院, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,310,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2014: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2013: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 近松門左衛門 / 宇治加賀掾 / 浄瑠璃 / 義太夫節 / 能楽 / 謡曲 / 芸論 / 伝書 / 人形浄瑠璃 / 謡 / 金春禅鳳 |
Outline of Annual Research Achievements |
採用三年目にあたる2014年度は、採用後の研究成果の蓄積を、多く発表することができた。まず、採用一年目に口頭発表を行った「浄瑠璃作品における〈平家〉考 ―文字譜〈平家〉の摂取と変遷をめぐって」については、平家物語研究の第一人者である松尾葦江氏よりのご助言を賜った上で、同氏監修の論集『文化現象としての源平盛衰記』(笠間書院、2015年5月刊行予定)に掲載されることとなった。浄瑠璃正本に記された文字譜〈平家〉が、いつ発生し、作品の中でどのように用いられてきたのかを、古浄瑠璃から近松時代を対象に考察したものである。 さらに、採用二年目での口頭発表を、「宇治加賀掾段物集における謡曲本文の浄瑠璃化について ―理論と実践、かざし詞など」(神戸女子大学古典芸能研究センター編『古典芸能研究センター紀要』第8号)として論にまとめた。これは、宇治加賀掾段物集中の、謡曲本文をほぼそのまま浄瑠璃化した「松風」「卒都婆小町 全」等に着目し、加賀掾が、謡曲本文の浄瑠璃化を行うにあたり、自らの浄瑠璃芸論に記した音曲理論を適用・実践していたことを明らかにしたものである。また、謡曲「鉢木」にみられるかざし詞を、浄瑠璃の「鉢木物」が次々と導入する中で、近松門左衛門は、「鉢木」の引用にあえて原作通りの詞章を用いていることも指摘した。 その他、義太夫節浄瑠璃未翻刻作品集成38『田村麿鈴鹿合戦』(玉川大学出版部、2015年1月)や、青柳有利子・入口敦志・江口文恵・木村涼・田草川みずき・深澤希望・竹本幹夫「『葛巻昌興日記』所引能楽記事稿(天和四年・貞享元年分)」(早稲田大学演劇博物館編『演劇研究』第38号、2015年3月)等は、継続した研究会と翻刻活動の成果である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)