ショウジョウバエをモデルとした生殖細胞形成機構の解析
Project/Area Number |
12J40192
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Kumamoto University (2014-2015) The Institute of Physical and Chemical Research (2012-2013) |
Principal Investigator |
羽生ー中村 賀津子 (2014-2015) 熊本大学, 発生医学研究所, 特別研究員(RPD)
羽生 賀津子 (中村 賀津子) (2012-2013) 熊本大学, 発生医学研究所, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥3,820,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2015: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 生殖細胞 / 生殖質 / 転写抑制 / 始原生殖細胞 / microRNA / ショウジョウバエ |
Outline of Annual Research Achievements |
ショウジョウバエ始原生殖細胞(極細胞)の発生プログラムは、卵形成過程で合成され、卵内の特定の領域(生殖質)に蓄積し、極細胞に取り込まれる母性因子の働きによって制御される。これまでに、極細胞の形成に関わる母性因子が多数単離されているが、その多くは、卵形成過程において生殖質の形成に関わる因子である。一方、胚発生過程において極細胞の形成・分化を直接制御する因子は、少数しか同定されていない。本研究では、新規生殖質因子の同定と、その分子機能解析を通して、生殖細胞発生プログラムの理解を進めることを目指す。 まず、生殖質因子の一つで、極細胞形成に中心的役割を担うPgcの機能解析を進めた。前年度までに、Pgcが、極細胞でのmicroRNA(miRNA)の発現を抑制し、生殖質を構成する母性mRNAをmiRNA依存的な分解から保護していることを見いだしていた。従って、Pgcの機能の一つが、母性mRNAの分解を防ぎ、機能的な生殖質を維持することであると結論した。本年度は、以上の結果と考察をもとに、論文を作成、投稿した。 また、新規生殖質因子の同定を目的とした遺伝学スクリーニングを行った。極細胞の形成・分化に関わる未同定因子の中には、卵形成過程初期で必須の機能を持つものがあると予想できる。このような因子の突然変異体は、卵形成不全を起こすため、従来の解析を免れてきたと考えられる。そこで、卵形成初期過程を正常に進行させた後に、卵形成中期以降でRNAサイレンシングを誘導する遺伝子ノックダウンスクリーニング系を構築した。本年度は、ストックセンターで維持されている短ヘアピンRNA発現系統、約1500 系統を解析した。そして、遺伝子ノックダウンにより、極細胞の形成や分化に異常を示す系統を複数単離した。今後は、スクリーニングを続けるとともに、新規因子の候補について、個別に解析を進める計画である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(4 results)
Research Products
(7 results)