イヌバベシア原虫感染症に対する新規治療法の開発に関する研究
Project/Area Number |
12J56042
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Basic veterinary science/Basic zootechnical science
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
曹 世諾 帯広畜産大学, 畜産学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | イヌバベシア原虫 / Babesia gibsoni / BgIMPDH / 分子標的治療薬 |
Research Abstract |
本研究では、バベシア原虫の新規治療薬の標的分子として、プリン代謝系の律速酵素として推定されるイノシン-リン酸デヒドロゲナーゼ(IMPDH)の解析を行い、次のような結果が得られた。 イヌバベシア原虫Babesia gibsoniのイノシン-リン酸デヒドロゲナーゼ(BgIMPDH)の遺伝子を同定し、組換えタンパク質を作製した。組換えBgIMPDHは酵素活性を有し、その活性はイノシン-リン酸デヒドロゲナーゼのインヒビターとして知られるマイコフェノール酸によって特異的に抑制された。また、Babesia gibsoniの試験管内における増殖もマイコフェノール酸により抑制された。これらの結果により、BgIMPDHはイヌバベシア原虫のプリン代謝を司る酵素であり、新規薬剤標的となりうることが示唆された。 次に、BgIMPDHを標的とする4種類の化合物(ミコフェノール酸モフェチル・ミゾリビン・リバビリン・7-ニトロインドール)の抗バベシア原虫作用を比較検討した。これらの化合物はいずれも組換えBgIMPDHの酵素活性を特異的に抑制し、また原虫の増殖も有意に抑えた。その中でも特にミコフェノール酸モフェチルの抗原虫作用が顕著であった。これらの結果により、BgIMPDHを標的とした化合物の抗イヌバベシア原虫治療薬としての可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)