Project/Area Number |
12J56173
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
生物物理・化学物理
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
清水 涼太郎 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | コロイド |
Research Abstract |
コロイド分散系はサイズが大きく運動の遅いコロイド粒子とサイズが小さく運動の速い溶媒分子とからなる複合系であり、そのダイナミクスを理解するには溶媒を介してコロイド粒子間に働く流体力学的な相互作用を理解することが欠かせない。我々はコロイド粒子間の流体力学的相互作用を直感的な形で取り入れることができる流体粒子ダイナミクス法(FPD法)を用いて計算機実験を行い、コロイド分散系のダイナミクスを調べている。本研究においては特に(1)剛体球コロイド分散系の結晶化ダイナミクス、(2)常磁性コロイド分散系における回転磁場下での構造とダイナミクスを調べた。(1)剛体球コロイド分散系の結晶化過程は結晶化過程の最も簡単なモデルとして実験、数値シミュレーションにより幅広く研究されてきたが現時点において理解されていない問題も多い。特に重要な問題としては核形成レートが実験と数値シミュレーションとで大きな不一致を示すということがある。我々は既存のシミュレーション手法において流体の効果が取り入れられていないことがそのダイナミクスの不一致の大きな理由ではないかと考え、FPD法を用いて数値計算を行い、流体なしの数値計算結果と比較した。その結果、現在のところ、流体の効果によって結晶化までのダイナミクスが著しく遅くなることがわかった。(2)常磁性コロイド分散系においては外部磁場下で鎖状の凝集構造を形成する。そのような鎖状構造は回転磁場下においては低周波数域では外場と同期して回転運動を行うが高周波数域では凝集構造が壊れる。我々は鎖状構造が壊れる機構を調べると同時に鎖が分裂した後のダイナミクスを調べた。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)