転写不活性因子-クロマチンの相互作用ネットワークの構造基盤
Project/Area Number |
13014218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
神藤 平三郎 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (80138966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 光弘 明星大学, 理工学部, 助教授 (80231364)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 転写抑制機構 / クロマチン / ヌクレオソーム / Rme1 / ヒストンHH01 / non-βDNA |
Research Abstract |
平成13年度では,以下の項目について著しい進歩ならびに成果があった. 1)Non-BDNA配列のヌクレオソーム構造に及ぼす効果:特異なDNA配列がヌクレオソーム構造の安定化と破壊を引き起こすことを評価するアッセイ系を確立し,本年度は神経変性に係わるトリプレットリピート配列(CTG)n,(CGG)nおよび(GAA)nについて検討した.(CGG)nはそれ自体が高次構造の形成あるいはヌクレオソーム形成には高いエネルギーを必要とするものと考えられ,結果的にヌクレオソーム配列の破壊に導くものと推察された.一方,CTG)nはヌクレオソームの形成を促進,または安定化した.これらの結果はトリプレット配列がリピートの伸長や疾患に関与する可能性を示唆している.(2)Rme1pの機能構造解析:3つのZn-finger motifをもつRmelpは,DNAとの結合に16残基からなるC末端領域(CRT)が必須であることは既に示したが,点変異を用いた実験によりアミノ酸レベルでもCRTの不可分性を実証することができた.Rme1pはZn-finger蛋白質の新規なDNA結合様式をもつことを実証した.(3)ヒストンHH01の機能構造解析:ゲノム解析により酵母のヒストンH1遺伝子HH01が同定され,ヒトH1との相同性が約30%の,79-83aaからなる2つのDNA結合ドメインをもつ.このうち,ドメイン1について組換え蛋白質のNMR測定を既に完了し,骨格および側鎖原子の全帰属を行った.これまでの解析結果からHH01はヒストンH5のコアードメインに類似したwinged HTH様の立体構造であることを確認した.ドメイン2についても大量発現系の作成を進めている.また別に,このHH01蛋白質の機能を明らかにするためにDNAとの親和性についても検討している.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)