Gp160発現CD4陽性細胞におけるカルシウム依存性アポトーシスの解析
Project/Area Number |
13015214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉田 裕樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (40260715)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | HIV / AIDS / アポトーシス / ミトコンドリア / カルシウム |
Research Abstract |
これまで、HIVenv gp160発現細胞を用いた実験系において、gp160とCD4との相互作用により細胞内カルシウムの上昇を伴うアポトーシスが生じることを報告してきた。本研究では、このカルシウム依存性アポトーシスが、いかなる機序で生じるのかを明らかにすることである。 まず、gp160発現後にミトコンドリアよりシトクロムcが放出されることから、このアポトーシスにミトコンドリア依存性経路が関与していることが示された。また、アポトーシスがカルシウムシグナルにより引き起こされることをカルシウムキレート剤を用いることで確認した。また、特異的阻害剤を用いることにより、このアポトーシスにカルシウムにより活性化されるカルシニューリンが関与していることを確認した。カルシニューリンの基質としては、Bc1-2ファミリーに属するBADが考えられ、カルシウム上昇により、BADが脱リン酸化されアポトーシス阻害分子Bc1-xLと結合することを確認した。BADの脱リン酸化は、カルシニューリン阻害剤により抑制された。以上より、カルシウム上昇によりカルシニューリンが活性化し、これにより脱リン参加されたBADがBc1-xLと結合、この機能を阻害することによりミトコンドリアを傷害し、シトクロムcの放出、そして下流のアポトーシスカスケードが活性化を介してアポトーシスが生じることが示された。これは、AIDSにおけるCD4陽性細胞の減少を引き起こすメカニズムの一つと考えられ、AIDSの病態解明や治療法の開発に新しい情報をもたらすものである。
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Report
(1 results)
Research Products
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