Project/Area Number |
13019205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
DANIEL Long 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (00247884)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 混合言語 / 言語接触 / 欧米系島民 / BONIN ISLANDS / 父島 / 小笠原諸島 / 危機言語 / 消滅言語 |
Research Abstract |
2001年度に小笠原諸島父島の欧米系の方を中心に島民の言語調査を続けた。調査方法は音声資料の録音のみならず、ビデオ撮影による資料も収集した。これを編集して報告書に付くCD-ROMに入れる。そのCD-ROMには、関連資料(史料、談話のテキストと音声、画像、動画、民謡など)も入れる予定である。 1世紀半にわたり、欧米系島民の生活言語であった英語の変種が現在消えようとしている。また、皮肉なことに、八丈島の祖先を持つ「八丈系島民」は四半世紀に渡り、内地での生活を余儀なくされたので、伝統的な八丈方言が彼らのことばからほとんど姿を消しているが、米軍統治下で内地の日本語から孤立していた欧米系島民こそが八丈方言をまだ部分的に保っている。欧米系島民を対象に日本語(八丈島方言など)と英語の両方の語彙使用調査を行なった。 今年度に、この研究成果を発表する機会があった。2001年11月14日に専修大学で「小笠原諸島で起きた4つの『国際化』」という講演を行なったほか、そして3月10日に父島で島民を対象に「小笠原英語の過去と現在」という講演を行なう。 一方、本研究は、小笠原諸島の危機に瀕した言語変種をテーマにしているので、かつて島で行なわれた言語行動、言語使用、言語生活の実態を、歴的資料から解明する必要がある。今年度、19世紀に小笠原を尋ねた際に、欧米系島民の日常的な言語状況を記録したアメリカ人の手書き資料を発掘して分析した。 なお、今年予定していた海外出張は2001年秋の世界の不安定な情勢から中止になったが、その予算を小笠原の現地調査旅費に当てた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)