Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
平成14年度は,オクタアルギニンとステアリルオクタアルギニンの細胞内導入機構および,遺伝子との複合体の細胞内導入機構について解析した.オクタアルギニンはエンドサイトーシスを介さずに細胞内へ移行することが明らかとなった.ステアリルオクタアルギニンはエンドサイトーシスで細胞内に移行した.これらを遺伝子との複合体にすると,いずれもエンドサイトーシスにより細胞内へ移行した.遺伝子とオクタアルギニンとステアリルオクタアルギニンの複合体の粒子径とゼータ電位を測定すると,粒子径はそれぞれ100nm,120nmでゼータ電位はそれぞれ,10mV,20mVであり,大きな違いは見られなかったが,オクタアルギニンの方が強固なパッケージングであると予想した.ところが,原子間顕微鏡により粒子の形状を観察したところ,ステアリルオクタアルギニンの方がより精密なパッケージを形成していることが明らかとなった.このことは,ステアリルオクタアルギニンの高い遺伝子発現効率の主要因と考えられた.
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