立体化学と考慮した^<13>C-NMR化学シフト予測システム開発と立体配置決定への応用
Project/Area Number |
13024276
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
越野 広雪 理化学研究所, 分子構造解析室, 室長(副主任研究員待遇) (50321758)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 寛子 国立情報学研究所, 知能システム研究系, 助教授 (50291068)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 核磁気共鳴 / 立体化学 / 有機化合物 / 化学シフト / データベース |
Research Abstract |
立体化学を考慮した^<13>C-NMR化学シフト予測システム,CAST/CNMRシステムの継続的開発を行い,データベースおよび部分構造検索のシステムの改良,グラフィカルユーザーインターフェイスの開発を行った.テルペノイド,ポリケタイド,ポリエーテル系化合物において,詳細な化学シフト予測条件と予測精度に関する評価を行い,鎖状化合物,中員環までの環状化合物において大部分の炭素に関してデータが存在すれば1.0ppm程度の誤差の高精度で化学シフト予測が可能であることを明らかにした.具体的にはブレベトキシンBの合成中問体である新規化合物に適用し,本システムの有効性を確認した.立体配置決定への応用研究にCAST/CNMRシステムを利用するには,データベースを質的および量的に充実させることが必須であり,データベースの拡充のため,ポリケタイドおよびポリエーテル系化合物の合成中間体と天然有機化合物めデータを新規に登録し,約1000件のデータ構築・登録を行った.CAST/CNMRシステムを用いて立体配置決定を行う応用研究として,ポリエーテル系合成化合物の実際の立体異性体に対し各立体異性体の化学シフト予測を行い,立体異性体間の化学シフト値の差は予測誤差よりも十分に大きく,立体異性体の区別が可能であることを確認した.鎖状化合物に関してもポリケタイドであるエベラクトン類およびその合成中問体およびそれらの立体異性体をモデル化合物として検討を行い,不斉炭素が近接する系では立体異性体の識別は十分に可能であることを明らかにした.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)