内分泌攪乱物質のスクリーニングを目的とする新世代抗体の創製
Project/Area Number |
13027207
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
後藤 順一 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (80006337)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 典裕 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (90205477)
|
Project Period (FY) |
2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
|
Keywords | 内分泌攪乱物質 / スクリーニング / エストラジオール / ハプテン / モノクローナル抗体 / ELISA |
Research Abstract |
河川及び下水中の女性ホルモン様物質による生物への影響を精査するために、エストラジオール(E_2)の簡便で信頼度の高いスクリーニング法が切望されている。ELISA法は、操作が簡単で検体処理能力が大きいため、新しい日常分析法として応用が試みられている。しかし、従来の抗体は必ずしも十分な特異性を示さない。E_2のようなハプテンに対する特異抗体を得るためには、その分子構造を特徴づける官能基から離れた部位にキャリアタンパクを結合させた免疫原を用いることが重要である。そこで、ステロイド核B環上にキャリア結合部位を有するハプテン誘導体を用いてマウスを免疫し、抗E_2特異モノクローナル抗体の調製を試みた。7-carboxyethylthio-estradiol(7-CEr)をウシ血清アルブミンと結合させて、ハプテン-キャリア結合体を調製した。本免疫原でBALB/c、A/J、及びC57BL/6マウスを繰り返し免疫し、血清中抗体の性質をペルオキシダーゼ(HRP)標識7-CErを用いるELISAで調べた。最も良好な応答を示したBALB/cマウス個体の脾細胞をNS1ミエローマ細胞と融合させて、2種の抗体産生クローン(#4-4、#17-5;いずれもγ1、κ)を樹立した。これら抗体を用いてE_2に対する用量作用曲線を作製したところ、およそ10〜1000pgの範囲で定量が可能と思われた。また交差反応性はエストロン(0.21%、0.26%)、エストリオ-ル(2.2%、2.6%)、E_2 17-グルクロニド(<0.005%)、E_2 3-サルフェート(<0.05%)で、実用的な特異性を有するものと期待された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)