ビスフェノールおよびノニルフェノールの毒性機構の解明
Project/Area Number |
13027216
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
久保田 俊一郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00260480)
|
Project Period (FY) |
2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
|
Keywords | Microdialysis / ビスフェノール / ヒト乳癌細胞 / ノニルフェノール / エストロゲンレセプター / ラット線条体 / フリーラジカル / 細胞死 |
Research Abstract |
ビスフェノールおよびノニルフェノールのラット線条体への影響をin vivoで、また、乳癌培養細胞を用いてin vitroで実験を行い、下記の成果をあげた。 1 ビスフェノールおよびノニルフェノールが、ラット線条体において、フリーラジカルの産生を引き起こすことを見いだした。この効果は、エストロゲンレセプターのアンタゴニストであるタモキシフェンでブロックされたことから、エストロゲンレセプターを介する効果であることが判明した。 2 動物実験でパーキンソン病類似の症状を引き起こすことが知られているMPP+とノニルフェノールをラット線条体を標的としてmicrodialysis法で投与したところ、フリーラジカルの産生を引き起こすとともに、ドーパミン産生を誘導することを見いだした。さらに、この系でヒスチジンがフリーラジカルの産生を抑制することを見いだした。さらに、この効果は、アロプリノールで抑制できることを見いだした。 3 細胞培養系の実験結果 乳癌細胞でレセプター陽性(MCF7)および陰性細胞(MDA231)へのビスフェノールおよびノニルフェノールの効果を解析したところ、100μM以上の高濃度でレセプターの有無に拘わらず、細胞死を引き起こすことを初めて見いだした。また、細胞死情報伝達系の解明を行っており、ミトコンドリアへの障害によるチトクロームCの細胞質への流出が引き金になっていることも見いだした。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)