河川水・排水試験のための女性ホルモン活性物質の濃縮・精製方法
Project/Area Number |
13027226
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
浦野 紘平 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (60018009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 剛 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助手 (60293172)
亀屋 隆志 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (70262467)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 環境技術 / 環境政策 / 環境分析 / 水質汚濁・土壌汚染防止・浄化 / 有害化学物質 |
Research Abstract |
本研究では、固相抽出法と液液抽出法を組み合わせて、確実に河川水中の女性ホルモン活性物質を濃縮回収し、酵母Two・Hybrid法で測定するために、回収率が高く、妨害物質を除去、精製する方法を開発することを目的とした。 まず、酵母Two・Hybrid法の感度を上げるために、検体液を標準プロトコルの4倍量にし、感度を4倍に出来ることを確認した。 次に、多孔質ポリスチレンカートリッジ(Sep・pak Plus PS・2)1本あたり河川水を20mL/minで500mL通水し、アセトンを2mL/minで10mL通液脱離したところ、物性の異なる天然女性ホルモンのE2とE2・Ace、及び合成のノニルフェノール(NP)、ビスフェノールA(BPA)がいずれもほぼ100%回収率できることを確認した。 さらに、神奈川県相模川流域で最も妨害作用が強かった小出川の水を用い、溶媒(ヘキサン、酢酸エチル、トルエン)とpHを7、9に調製した活性炭処理水とを加えて液液抽出して精製効果を調べたところ、pH9でトルエン抽出する方法が回収率も精製効果も高いことを確認した。しかし、極低濃度のE2の活性に対しては、非常に汚れた河川の一部に、妨害が残ることがあった。したがって、非常に汚れた河川については、今後、無機吸着剤による分画を組み合わせた精製方法も検討する必要があることが分かった。
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Report
(1 results)
Research Products
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