タンデム型閉環反応を用いる多元素環状化合物の不斉構築
Project/Area Number |
13029052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
富岡 清 京都大学, 薬学研究科, 教授 (50114575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 健一 京都大学, 薬学研究科, 助手 (00335184)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | タンデム反応 / 環化反応 / 不斉共役付加 / 有機リチウム / (-)-Neplanocin A / ホスホナート / 不斉ホスフィン配位子 / キラルジエーテル配位子 |
Research Abstract |
当研究室ではこれまでにキラル配位子制御による様々な求核剤の不斉共役付加反応を開発してきた。この不斉化手法を駆使して、第一段階の不斉共役付加を行い、生成する求核種を分子内で捕捉すればタンデム型閉環が可能である。本研究の目的はこのタンデム型閉環反応を用いる多元素環状化合物の不斉構築法の開拓である。 本年度は先ず炭素環構築を検討し、以下に示す成果を上げた。 1)タンデム型閉環反応の開始求核剤としてリチウムチオラートを用い、分子内にα,β-不飽和エステル部位とアルデヒド部位を有するキラルな基質との反応を検討した。チオラートは先ず不飽和エステルに付加、生じたアニオンは分子内のアルデヒド部位に付加し、高い立体選択性で置換基に硫黄原子を含む環化体が得られることを見いだした。また、この環化体から生理活性天然物(-)-NeplanocineAへの変換を達成した。 2)開始求核剤として有機リチウム試薬を用い、分子内に二つのα,β-不飽和エステル部位を持つ基質との反応を検討した。その結果、キラルジエーテル配位子もしくはジアミン配位子存在下、良好なエナンチオ選択性で有機リチウム試薬の付加が進行し、環化体を与えることを見いだした。 3)分子内に二つのα,β-不飽和ホスフォナート部位を持つキラルな基質にLDAを作用させると、ホスホナートのα位脱プロトン化に引き続き分子内閉環反応が進行し、キラル環状ビスホスフォナートが得られた。このビスホスホナートから誘導したビスホスフィン、及びホスフィノカルボン酸は触媒的不斉水素化、及び触媒的不斉アリル化の不斉配位子として有効であることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)