サルを用いた盲視動物モデルの作成及び盲視下視覚伝導路の機能的同定
Project/Area Number |
13035001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
相澤 寛 弘前大学, 医学部, 助教授 (40222434)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | 衝動性眼球運動 / 上丘 / 視覚経路 / 盲視 / 反応時間分布 / 動物モデル / 視床枕 |
Research Abstract |
視覚の残存機能である盲視を支える一次視覚野を介さない視覚径路として、上丘及び視床枕の関与が解剖学的に推測されているが、神経活動や傷害時の症状をもとにした機能的な面からその可能性が具体的に検証された実験はない。行動課題遂行中に盲視下視覚伝導路の候補である上丘や視床枕へのGABAアゴニスト微量注入によって神経活動や連絡を可逆的に遮断し、盲視の機能が損なわれるかどうかを観察することで同部位の盲視への関与を機能的に調べることとし、動物モデル確立のための行動課題を作成し、課題遂行における成績を調べた。盲視を確認するための視覚誘導性衝動性眼球運動(サッカード)課題を複数作成して正常対照群の動物にこれらを訓練し、遂行可能であることを確認して正常対照群データを記録した。 また盲視下の視覚径路は、健常者においても超短潜時のエクスプレスサッカード時にその実行に大きく寄与している可能性が考えられている。これはエクスプレスサッカード実行時にシステムが通常とは異なる状態で機能していることを意味するので、サッカード課題反応時間分布を最近提唱されたLATERモデルによって定量解析することで、通常とは異なるシステムが主役として機能していることを示す試みを行った。通常のギャップサッカード課題と、ギャップに加え目標点をあらかじめ準備期間中に一度呈示するサッカード課題とを用い、非接触型眼球運動測定装置でヒト健常者の眼球運動を計測して通常の反応潜時のサッカードとエクスプレスサッカードとを区別し、反応時間分布を解析した。反応時間分布はモデルに合致し、かつ目標点予告課題においてエクスプレスサッカードが見られる際には低閾値の異なる神経径路システムが主としてシステムの挙動を定めるような切り替えが行われている、ということを示唆する結果が得られた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)