CNR遺伝子クラスターから生じる分泌型遺伝子産物の探索と機能解析
Project/Area Number |
13035028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
濱田 俊 大阪大学, 生命機能研究科, 助教授 (60282349)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥7,500,000 (Direct Cost: ¥7,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
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Keywords | Cadherin-related Neuronal Receptor / CNR / カドヘリン / プロトカドヘリン / 細胞接着分子 / 多様性 / 神経科学 / 生理活性 / 遺伝子 / 生体分子 / 脳神経 |
Research Abstract |
Cadherin-related Neuronal Receptor(CNR)ファミリーの遺伝子産物の多様性について、分泌型と思われる多様化したアイソフォームについて解析を行った。CNRv4(CNR1)の転写産物をreverse transcription-PCR法により増幅したところ、主要な膜結合型アイソフォームであるA型とB型以外にも多数の増幅産物が認められた。これらの産物について塩基配列決定とサザンブロット法による解析を行った結果、大部分が膜貫通領域を欠失したCNRv4のアイソフォームであることが明らかになった。また、ノーザンブロット法でも膜貫通領域近傍の配列を欠いた転写産物群の存在が示唆された。さらに、この様な転写産物は主に脳で検出され、脳以外の組織ではほとんど検出されなかった。また、得られたcDNAの幾つかをHEK293T細胞等に発現させたところ、一部のアイソフォームでは培養上清中に発現蛋白質が検出された。これら分泌型と想定されるアイソフォームが脳内に蛋白質として存在するかどうか検討するため、CNRv4アミノ末端部に対して作成した二種類の抗体を用いて免疫沈降法による検出を試みたが、微量であるためか、検出は困難であった。分泌型産物の大部分は第一カドヘリンドメインを有しており、膜結合型CNRと相互作用することが想定される。このため、その生理活性の検討には膜結合型CNRの機能を明らかにすることが必要であり、現在膜結合型CNRのなかでも主要なアイソフォームであるAおよびB型の遺伝子改変マウスを作成したので、表現型解析を行い、膜結合型の生理機能を明らかにしたいと考えている。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)