Project/Area Number |
13035059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
池田 和隆 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (60281656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 秀子 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (60211645)
曽良 一郎 東北大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40322713)
中村 和彦 浜松医科大学, 医学部, 講師 (80263911)
高松 幸雄 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | ミューオピオイド受容体 / CXBKマウス / 非翻訳領域 / 鎮痛 / 個人差 / 系統差 / モルヒネ / 野生マウス |
Research Abstract |
モルヒネの鎮痛効果や副作用に大きな個人差があることが効果的な疼痛治療を妨げている。モルヒネ作用個人差の遺伝子メカニズムを解明してテーラーメイド疼痛治療に道を拓くため、我々はモルヒネの標的分子であるミューオピオイド受容体(MOR)遺伝子配列の差異とモルヒネ作用との関係を検討した。第一に、ヒト個人差のモデルとなるマウス系統差の遺伝子メカニズムを調べた。モルヒネ鎮痛効果が減弱していることで知られるCXBKマウスでは、MORmRNAの発現量が約半分に減少しており、またその配列で翻訳領域は正常だが非翻訳領域が異常に長いことが明らかになった。非翻訳領域はmRNAの安定性に関与することと、その配列に個人差が大きいことが知られているので、ヒトにおいてもMOR遺伝子の非翻訳領域の個人差がモルヒネ鎮痛の個人差を生み出す可能性が考えられた。また、12の野生由来マウス系統の遺伝子を解析した結果、ヒトで知られる多型と類似のアミノ酸配列置換を引き起こす塩基配列を有するマウス系統を見いだした。このマウス系統はヒトにおける多型の貴重なモデル動物であると考えられる。第二に、ヒトの3'非翻訳領域塩基配列を解析し、この領域に約80カ所の多型を見いだした。興味深いことに、多型の一つではCXBKマウスの場合のようにDNA配列の挿入があった。現在、術後疼痛治療におけるモルヒネ作用強度の個人差と今回見いだした遺伝子多型との相関解析を進めている。本研究成果は、遺伝子診断による適切なモルヒネ治療の実現や快情動発現の遺伝子メカニズムの解明に繋がるものと考えられる。
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