Project/Area Number |
13037010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩倉 洋一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10089120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須藤 カツ子 東京大学, 医科学研究所, 助手 (50126091)
宝来 玲子 東京大学, 医科学研究所, 助手 (20313091)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 免疫学 / アレルギー・ぜんそく / 遺伝子 / サイトカイン / 遺伝子欠損マウス / 免疫応答 / 発生工学 / 自己免疫 / T細胞 |
Research Abstract |
我々は先に作製した、IL-1α、β、α/β、レセプターアンタゴニスト(IL-1ra)遺伝子欠損(KO)マウスを用いて、様々な病態モデルでのIL-1の免疫系における役割について解析を行った。慢性関節炎モデル(HTL V-Iトランスジェニックマウスおよびコラーゲン誘導関節炎)においては、胸腺依存的抗体産生時と同様にIL-1βがT細胞上にCD40リガンドおよびOX40を誘導することにより慢性関節リウマチ様病態形成に重要な役割を担っていること(Saijo et al., 2002)を明らかにしたほか、ハプテン塗布による接触型過敏症モデルにおいては、抗原感作期にはランゲルハンス細胞が産生するIL-1αがT細胞の活性化に必要であり、炎症誘導期にはIL-1αおよびβが産生誘導するTNFαを介したIP-10/CXCL10の発現が病態形成に重要であること(Nakae et al., 2003)、アジュバンドを用いないで感作した喘息モデルにおいては、IL-1αおよびβの両方が抗原特異的Th2細胞の活性化に必要であり気道過敏症の病態形成に重要な役割を担っていること(Nakae et al., 2003)を明らかにした。さらには腫瘍の増殖時において、IL-1はVEGF産生誘導に関与するなど血管新生に重要な役割を担っており、腫瘍形成促進に働いていること(Voronov et al., 2003)を明らかにし、生体におけるIL-1の多彩な作用を解明した。 また、新たにIL-17KOマウスを作製してIL-17の種々の免疫反応における役割の解析を行い、接触型過敏症や遅延型過敏症、気道過敏症においてIL-17はアレルゲン特異的T細胞介在性免疫応答に重要な役割を担っていることを明らかにした(Nakae et al., 2002)。
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