Project/Area Number |
13045056
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
有賀 純 理化学研究所, 発生神経生物研究チーム, 研究員 (10232076)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | 神経発生 / 神経細胞分化 / 転写因子 / 転写制御 / 脊髄 / 小脳 / 遺伝子ターゲッティング / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
本研究では、脊椎動物Zic遺伝子ファミリーの形態形成における役割、特に神経堤の発生、左右軸の決定、椎骨、肢芽の発生過程について、シグナル分子と関係づけながら、明らかにしていくことを目的とした。これまでの解析でZicファミリーは外胚葉から、神経外胚葉、神経堤の形成される過程を促進する因子であること、また神経発生のみならず、椎骨の背側部分の分節的構造、肢芽の構造の成り立ち、内臓の左右軸の決定にも関わることを明らかにした。平成13年度は、神経細胞分化の過程におけるZicファミリーの役割、Zicファミリー蛋白質の転写調節因子としての分子作用機序に焦点を合わせ、解析を行い、以下の点を明らかにした。 (1)Zic蛋白質の神経細胞分化制御における役割(Aruga et al.,2002) Zicファミリーの神経管の発生における役割はNotchシグナリングを活性化して、神経前駆細胞分化抑制を引き起こし、背側の神経前駆細胞のプールを拡大させ、最終的に背側の脊髄介在の細胞数を調節することを示した。 2)Zic1/Zic2複合変異マウスに見られた小脳形成不全の解析(Aruga et al.,2002) Zic1、Zic2複合変異マウスを作製したところ、(Zic1+/-,Zic2+/-)のトランスヘテロ接合体で変異Zic1ホモ接合体で見られたのとよく似た小脳の形成障害が認められた。分子マーカの解析から、Zic1及びZic2に共通して細胞分化を抑制する働きがあるものと推測された。 3)Zic蛋白質の分子機能解析(Mizugishi et al.,2001 ; Koyabu et al.,2001) Zic蛋白質の転写制御因子としての性状を解析し、ZicとGliの拮抗的ないし、協調的な調節作用の分子的基盤を明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)