シア・ストレス応答性cDNAの包括的単離と動脈硬化における役割の解明
Project/Area Number |
13204056
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山下 静也 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60243242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉末 元 協和発酵(株), 東京研究所, 研究員
野島 博 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (30156195)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥6,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥6,500,000)
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Keywords | 血管内皮 / shear stress / Rho small GTPase |
Research Abstract |
ヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)をマイクロビーズ上に培養し、培養液を撹拌し、多方向からshear stressを負荷した。これらの細胞より作成した差分化cDNAライブラリー中、0.4kb以上のインサートが挿入されているクローンを560個選んでノーザン解析を行ったところ63個の遺伝子でshear stress依存性のRNA転写増加を確認した。このうち既知の遺伝子は50種あり、endothelin-1、MCP-1、thrombomodulin、TGF-β、HB-EGFなどshear stress依存性発現誘導の報告があるものが7種、動脈硬化と関連があるものが9種含まれていた。新規遺伝子は13種単離され、その中に低分子量G蛋白質コンセンサス配列を持つクローンが2個存在し、このうち1つはRho familyのRhoAと61%、Rac1と62%、Cdc42と63%のホモロジーを持つものであった。 この2つの分子について、多方向性shear stressと平行平板培養系で一方向性層流shear stressの影響との比較検討を行ったところ、Rho familyとホモロジーを有する分子はどちらのstressでも発現上昇が見られたが、一方向性層流shear stressでの発現上昇の方がより顕著であった。一方、もう一つの分子は多方向性shear stressで著しい発現上昇が見られたが、一方向性層流shear stressでは全く反応を示さなかった。 また、shear stress作動性の報告のある既知の遺伝子群の中で、MCP-1、HB-EGF、TGF-βなどは両方のstressで発現上昇が見られ、endothelin-1、PAI-1などは多方向性shear stressでのみ強い発現上昇が認められた。異なるshear stressに対する反応性の差異で2群に分類することができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)