ペルオキシソームの形成と機能発現制御を司るPEX遺伝子システムの解明
Project/Area Number |
13206060
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤木 幸夫 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (70261237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 茂彦 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (90236753)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥6,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥6,500,000)
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Keywords | ペルオキシソーム / ペルオキシソーム欠損症 / CHO変異細胞 / ペルオキシソーム形成因子 / 患者解析 / 相補性群 / 遺伝子型と表現型 / 膜タンパク質 |
Research Abstract |
1)長年不明であった相補性群6群のZellweger症候群患者由来線維芽細胞の相補性群を再検証した結果、相補性群C群(PEX6,欧米4群)と同一相補性群であること、PEX6の発現によりペルオキシソームの形成不全が相補されかつPEX6変異を見出した。この結果、ペルオキシソーム形成異常症は現在のところ12種の相補性群に分類されることになる。 2)私たちは、PTS1レセプターであるPex5pには哺乳動物系ではPex5pSおよびPex5pL(S型内部215-216の間に37アミノ酸の挿入配列)が存在すること、Pex5pLはPTS2タンパク質の輸送をPTS2レセプターPex7pと結合することにより担っている。Pex5pLのPex14pおよびPex13pとの結合にはN末端側(1-243)に存在する7個のWxxxF/Y motifsが必須であること、Pex7pとはPex5pL特異的挿入配列のN末端側約半分とさらに上流側27アミノ酸領域で結合することを明らかにした。さらに詳細な解析の結果、PTS1カーゴは膜透過装置構成因子のPex14pを通過したのちPex13pの前で解離することが判明した。 3)PTS2レセプターPex7pの機能、機能不全、細胞内局在について、独自に分離したpex7CHO変異細胞ZPG207およびPEX7異常RCDP患者由来線維芽細胞を用いて検討した。PTS2およびPex5pLとの結合にはほぼ全長が必要であること、RCDP患者中現在までに報告されている3種の変異(L292ter, G217R, A218V)およびZPG207由来Pex7p-W221terはいずれもPTS2およびPex5pLとの結合活性を失うことを見出した。さらにPex7pは細胞質に大半は存在するが、一部はPex5pL依存的にペルオキシソームマトリックス内に局在化することから、Pex5pと同様にshuttling receptorとして機能しているものと結論した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)