NUMBの局在を指標とした脊椎動物の神経発生過程での非対称分裂の解析
Project/Area Number |
13210009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
若松 義雄 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60311560)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Keywords | 幹細胞 / 非対称分裂 / 神経分化 / NUMB |
Research Abstract |
本研究の主要課題のひとつは、非対称分裂のメカニズムについて理解を深めることにある。中間径繊維の一種であるTransitinはNumbとともに分裂中の神経系幹細胞で非対称に局在し、不等分配される。今年度の研究により、外来Transitin-GFPが内在性のTransitinと同様に非対称に局在できることがわかった。また、Transitinの断片を過剰発現することにより、Numbの非対称な細胞内局在が壊されることがわかった。このことは、TransitinがNumbの細胞内分布を制御していることを示していると考えられた。 本研究のもう一つの課題は、脊椎動物の神経系幹細胞における非対称分裂のプロセスをライムラプス観察することである。これまでに、培養細胞をタイムラプス観察するシステムのセットアップを行ない、神経堤細胞にNumb-GFP融合タンパク質の発現ベクターを導入して、Numb-GFPが不等分配されるようすを観察することに成功した。これは、神経堤細胞の非対称分裂のプロセスを記録した世界でも最初の例となった。また、中枢神経系の幹細胞の非対称分裂を観察できるようにするために、鳥類胚の大脳スライス培養を行ない、導入したGFPの発現でスライス内での細胞のふるまいを観察できるようにした。現在はNumb-GFPやTransitin-GFPの局在を指標にして、スライス培養下での神経幹細胞の非対称分裂を観察、記録することを試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)