転写統合装置複合体機能調節による乳癌発症機構の解析
Project/Area Number |
13214103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
中島 利博 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助教授 (90260752)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | RNAヘリケースA(RHA) / CREB結合タンパク質(CBP) / 家族性乳癌原因遺伝子産物BRCA1 / 転写活性化 / ATPase / ヘリケース活性 / RNA polymerase II / 細胞周期調節因子 |
Research Abstract |
これまで、申請者は本研究テーマに関して以下の成果を得た。 (1)RNAヘリケースA(RHA)/CREB結合タンパク質(CBP)複合体の発見(Cell 1997,G&D 1997) (2)BRCA1との関連(Nature Genetics 1998) (3)同複合体の神異変性症(細胞死)への関与(Nature Genetics 2000) (4)同複合体のβ-cateninによるアポトーシス回避機構(JBC 2000) (5)RHAによる2種類の転写活性化機構の証明(MCB 2001)を証明した。 (5)に関しては、CREBの転写活性化にはATPase/ヘリケース活性、およびRNA polymerase II複合体のリクルートメント活性の両者が必要であるが、BRCA1の転写活性化には、ATPase/ヘリケース活性よりもpol II複合体のリクルートメント活性の方が、より重要であることが明らかとなった(ArataniらMCB 2001および投稿準備中)。この点では、BRCTとよばれるBRCA1のC端に存在する転写活性化領域とRHAが結合し、その活性化に必要であるとの以前のわたしたちの報告(Nature Genetics 1998)と合致するものである。 また、現在、(6)細胞周期関連因子、ガン抑制遺伝子産物がRHA複合体に含まれ、かつ細胞周期の調節に関与していることが明らかとなっている。
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Report
(1 results)
Research Products
(10 results)