転写因子Nrf3の腫瘍とapoptosis誘導における機能解析
Project/Area Number |
13216010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 聡 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50292214)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 2001: ¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
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Keywords | 転写制御 / 転写因子 / 発ガン / 細胞死 / T細胞 |
Research Abstract |
CNCファミリー転写因子と発癌の関連を考える根拠は,1)これら因子が癌原遺伝子産物であるMaf関連因子群と複合体を形成し,異物代謝酵素や酸化ストレス応答遺伝子などの発現を制御すること,2)結合配列MARE(Mafrecognition element)はAP-1配列を包含することから,AP-1とクロストークする可能性が高いことに起因する.同ファミリーに属するNrf3(NF-E2-related factor 3)は,大腸癌・肺癌組織において発現が著しく,また関連因子のNrf2とともにCaspaseqに分解されapoptosisをもたらすことが明かとなっている.以上の知見から、Nrf3の生理機能として,腫瘍とT細胞分化における機能そしてapoptosis誘導解明を行った. 本年度の実績概要としては,1)Nrf3の生体内での機能を検討するために,Nrf3遺伝子破壊マウス(ノックアウトマウス)ならびにT細胞特異的なNrf3過剰発現マウス(トランスジェニックマウス)の作製を完了した.2)Nrf3ノックアウトマウスは,胚性致死にはならず出生し,成獣まで生育し生殖可能であった.変異形質は,T細胞のほか,感覚器にも観察された.3)Nrf3過剰発現マウスは,高レベルで発現しているマウスは出生しなかった.これは上述のようにNrf3はapoptosisに関わる可能性が高いため,Nrf3過剰発現は細胞に対し致死をもたらしていることが予想された.
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Report
(1 results)
Research Products
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