Project/Area Number |
13216083
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
小島 隆 札幌医科大学, 医学部, 講師 (30260764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 典均 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30154149)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
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Keywords | ギャップ結合 / タイト結合 / 肝細胞 / 増殖 / 分化 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
ギャップ結合とくにCx32が肝がん発生を抑制するメカニズムを解明するために,今回我々は,培養肝細胞を用いて、Cx32と肝細胞の増殖および分化に焦点を絞って検討した。さらに肝細胞の増殖あるいは増殖抑制に重要な役割をもち、ギャップ結合蛋白の発現調節にも関与する可能性があるMAPK,PI3K,p38MAPKによるシグナル伝達経路においても同様にin vitroで検討した。 1.ギャップ結合の肝細胞の増殖および分化への関与の解析 Cx32ノックアウトマウスから作製した初代培養肝細胞、さらにその細胞を継代により不死化させ、ヒトCx32を遺伝子導入した肝細胞株を用いて解析した結果、Cx32ノックアウトマウスの初代培養肝細胞では、正常マウスと比較してstress actinおよび細胞増殖度の増加がみられた。Cx32遺伝子導入肝細胞株では、増殖抑制はみられないものの、上皮分化の指標であるタイト結合蛋白およびその機能の増加、circumfential actin形成の増強も認められた。このタイト結合の発現誘導は、Cx32変異遺伝子、Cx26およびCx43遺伝子の導入ではみられず、コミュニケーション阻害薬剤でも抑制が認められた。以上の結果は、Cx32の発現およびそのコミュニケーション能は、正常肝細胞では増殖よりむしろ分化に密接に関与している可能性が考えられた。 2.シグナル伝達によるギャップ結合の発現調節機構の解析 ギャップ結合高発現初代培養ラット肝細胞を用いて,増殖刺激のオンオフによるin vitro再生肝モデルを作製し,シグナル伝達経路であるMAPK,PI3K,p38MAPKの各inhibiter(PD98059,LY294002,SB23850)を処置した結果、増殖刺激によるギャップ結合の発現および機能の変化は、MAPKおよびp38MAPK経路で調節されていることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(11 results)