ヒトCD8陽性樹状細胞およびCD8陰性樹状細胞の免疫学的解析と癌免疫療法への応用
Project/Area Number |
13218027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
河崎 寛 東京大学, 医科学研究所, 助手 (80280957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 克明 鹿児島大学, 医学部, 講師 (40301147)
別宮 好文 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70199454)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥6,600,000 (Direct Cost: ¥6,600,000)
Fiscal Year 2001: ¥6,600,000 (Direct Cost: ¥6,600,000)
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Keywords | 樹状細胞 / 免疫療法 / 腫瘍免疫 / ケモカイン / 情報伝達 |
Research Abstract |
近年DCはその強力な抗原提示能から移植免疫、自己免疫、癌免疫の分野において大きな注目を浴びている。リンパ球の活性化、免疫監視機構の維持に重要な役割を果たしていることから腫瘍抗原をパルスした樹状細胞ワクチンが癌免疫療法の手段の一つとして期待されているがその効能はいまひとつ明らかでない。その理由として現在の知見の多くはマウスDCの検討であり、ヒトにおいて検証されているわけではない。そこで我々はヒトDCの基本的生物学に立ち返り癌免疫療法の発展の可能性を追及した。ヒトの樹状細胞(DC)のCD8+DCとCD8-DCの機能的heterogeneityを追求するひとつの手段としてケモカイン及びケモカイン受容体(CCR)系に着目した。今年度は末梢血由来の各成熟段階のDCと前駆細胞である単球について検討を加えた。CCR-1、CCR-3、CCR-5を受容体とするRANTES刺激に対し単球と未熟(i)DCは機能的にも生化学的にも強力に反応したが成熟(m)DCにおいては抑制されていた。一方でCCR-7を受容体とするMIP-3刺激に対しては逆の結果を得た。これらの反応性の差違は対応するCCRの発現レベルの高低に加え、CCR自身、Src蛋白、p125(FAK)、Pyk2、Paxillinなどのチロシンキナーゼ、Erk JMK p38などMAPキナーゼ系蛋白の関与が重要と考えられた。これらの細胞内蛋白の解析がDCの腫瘍免疫における有効な操作に結実することを期待される。CD8+DCとCD8つCの比較検討において我々の実験系が信頼できる安定したものであると思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)